航海記17 リベンジ青森釣行-番外編

前回の航海記で今回のマグロ釣りも“いい人”で終わったことをご存知と思います.診察室で“また,ダメだったのですね” “残念でしたね,次は釣れますよ” などと声をかけて頂き,誠に有難うございました.今回の釣行は2日の予定でしたが,2日目は時化のため海に出られず,帰るにしても,格安チケットですので変更も出来ませんでした.弟と2人で観光するにも行くところもなく…

検討して秋田の山奥にある有名な玉川温泉に行きました.玉川温泉は放射能を含むラジウム温泉であり,がんに効くと言われている有名な温泉です.末期がんの方など,多くの方が湯治をされています.ただし,温泉の効能には皮膚病や高血圧,喘息とあり,がんの方には禁忌とされています.疲労回復や手術後の体力回復にもいいとされ,サッカーの中田英寿選手やマー君こと田中将大投手なども湯治されていたとのことです. pH1.2の強酸性のお湯であり,源泉はかなり刺激が強いとされています.

奥羽山脈の中を,まるでトトロでも出てきそうな道をくねくねと進んで玉川温泉に着きました.夏真っ盛りでしたが,谷底の川と勢いよく沸き立つ湯気を眺めていると,空気がひんやりとして肌寒く感じました.湯治の方々は厳かに,我々と同じ観光客は騒々しく温泉のある建物へ入っていました.

源泉の他に泉源50%のお湯などがありました.メガネなどは錆びるため持ち込み禁止でした.サウナに入った後に身体を洗い,源泉100%のお湯に入りました.しかし,1分もしないうちに首あたりが痒くなり,そのうちに全身が痒くなり,すぐに上がりました.こりゃたまらん,と思い泉源50%の湯に入りましたが,1分ぐらいが限界でした.湯治の方々は,ゆっくり時間をかけて静かに入浴されていました.痒くなるのは,身体が悪いんだよ,と言われましたが,なす術はありませんでした.早々に着替えを済ませ,土産物を買って市内に向かいました.マグロも獲れず,温泉にもろくに入れない旅行でした.

これで今回の青森釣行記を終了します.結果は残念でしたが,今年も懲りずに行ってみたいと思います.次回からは苦闘のアラ釣行編です.

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