航海記07 うどん県のはなし
1988年に岡山県と香川県をつなぐ瀬戸大橋が完成されました。1988年といえば昭和63年です。皆さん、覚えておられましたか?
その昭和63年には、高校3年生になり進学を考えていた時に、担任の先生から「四国の大学はどうか? 橋も架かったし。」と言われました。その時は、行くつもりはなかったのですが、何かの縁があり結局のところ、橋を渡って香川県に受験に行きました。元号は平成に変わった平成元年2月のことでした。
橋からの眺めを楽しみにマリンライナー(岡山駅と高松駅をつなぐ電車)に乗車しましたが、当時はあまり外が見えませんでした。26年前の高松駅は古い上に狭く、すぐ近くにフェリー乗り場がありました(3年前に訪れた際に、あまりの変わりように驚きました)。高松駅から市電の始発駅までは歩いて3分程でした。受験前日に、旅館に着いてから街を散策すると、うどん屋さんの多さにびっくりしました。商店街には30mごとにあり、県道にも100mごとにありました。こっちでいうラーメン屋さんより多い印象でした。
一軒のうどん屋さんに寄ったところ、今では全国的になったセルフのお店でした。もちろん,初体験でした.うどんの玉をどんぶりに入れてもらって、自分で温めて、自分でツユを入れて、好きな具(チクワ天とか鳥天、かき揚げなど)をトッピングするやり方です。ざるとかぶっかけとかはとかは存在すら知りませんでした。当然、すんなり行かず、地元の人を尻目にあたふたしていました。一玉、二玉、三玉という表示はたまごの数と思っていたくらいです。二玉にしたのにたまごがないって言いに行って恥をかく始末でした。その後、香川の大学に通うことになったのですが、うどん県のうどんとの出会いはこの時でした。6年後には讃岐うどん通に成長しましたが(笑)。